特集 2016年の売買事例分析
売買高は2年連続のマイナス、ホテルと物流が市場をけん引
バルクセール、物流、ホテル。2016年の不動産投資市場を象徴するキーワードだ。上場と私募を合わせて3本の物流REITが登場し、ホテルセクターでは建物のスペックに対して驚くような高額の取引も見られた。他方、不動産を保有する企業やポートフォリオを丸ごと買収する事例も相次いだ。背景には、優良な売り物件が減り、取得が難しくなっている状況も垣間見える。
オフィス市況トレンド 企業移転ニュース
日立物流が京橋の新築へ、秋葉原UDXにホンダ関連
オフィス市況トレンド 成約賃料調査
西新宿が上限3万3000円に、供給少なく品薄感高まる大阪
本誌が四半期に一度、東京、神奈川、大阪のオフィスエリア28カ所を対象に実施しているオフィスビル成約賃料調査。今回は2016年12月末時点の結果を示した。東京・神奈川の大規模ビルの成約水準は半年前と比べてほぼ横ばい。賃料の上昇率が5%を上回ったのは大阪の2地区で、それもわずかな幅だった。
売買レポート
- 約100億円で神田のオフィス、アルファ・インベストメントが取得
- 投資法人みらいが1007億円で上場、三井物産とイデラのスポンサードで
- 築地のオフィス4万m2、ラサールが取得しリニューアルへ
- 住友不動産がりそな銀行から、隣地と合わせ6000m2を確保
- アルデプロが8割取得、代々木駅近くの古ビル
- 85億円で積水ハウス系へ、オンワードが大阪支店を売却
- ケネディクスから東急不動産へ、六番町の賃貸マンション
- インベスコREITが売却、住商の退去リスク見据え
- 繁華街で土地1000m2、日本商業開発が取得
- ヒューリックがビルの8割、三井不動産から
- 野村不動産が100億円で、物流施設開発を検討
- 富士通が一棟借りのオフィス、三井物産リアルティが取得
- 心斎橋筋入口の店舗、三菱商事都市開発がリサ経由で
- 大江戸温泉物語が取得、地方の5ホテル
- 160億円でオフィスとホテル、ケネディクスが傘下の私募REITへ
- 学生寮のGSAが日本進出、朝鮮出版会館跡地を開発
- 本町の土地983m2、39億円でモリトが売却
- 水戸駅直結の大規模店舗ビル、ラサールがサムティから
- 青山通り沿いの店舗兼オフィス、東急不動産が裏手のビルとともに ほか
売買事例一覧 114件
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ダイジェスト――開発、戦略、経営、注目レポート
- ザイマックスの関空ホテル竣工、家電量販店をコンバージョン
- フロア面積の大きなビルへの移転希望が拡大 ほか