特集 取引される街・銀座
需要の変化で伸び悩む店舗賃料、それでも続く売買価格の高騰

右肩上がりだった銀座の店舗賃料が、ここにきて伸び悩んでいる。店舗の売上高増に貢献してきたインバウンド需要が、高級ブランドから日用品へとシフト。賃料負担能力の高いブランド店舗の出店ニーズに以前のような勢いがなくなってきたためだ。一方でビルや土地の取引価格はいまだ高騰が続く。その過熱ぶりを懸念する声も聞こえてくる。

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売買事例分析 7月~9月の動向
REITが存在感示すも、売買高は伸び悩む

引き続き好調を維持している上場REIT。第3四半期は三井不動産ロジスティクスパーク投資法人など新たに3銘柄が上場し、既存の9銘柄も公募増資を実施した。私募REITも運用資産を着々と増やし、存在感を増している。一方、全体の物件売買高はとうとう5四半期連続のマイナスを記録し、縮小均衡の傾向を示している。REIT以外のプレーヤーの影が薄いことが気がかりだ。

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オフィス市況トレンド 成約賃料調査
東京駅周辺は停滞気味、八重洲・京橋の下限値が上昇

本誌が四半期に一度、東京、神奈川、大阪のオフィスエリア28カ所を対象に実施しているオフィスビル成約賃料調査。今回は2016年9月末時点の調査だ。半年前と比べて、大規模ビルの賃料が5%以上上昇したのは2カ所、プラスマイナス5%未満の横ばいは26カ所で、5%以上下落したエリアはなかった。

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オフィス市況トレンド 企業移転ニュース
ユニクロが六本木から転出、大手町パークにシティバンク

売買レポート

  • 秋葉原駅近くのオフィスビル、京阪電鉄の私募REITが取得
  • 旧マルイヤング館、約130億円で丸井が売却
  • ニセコで高級別荘群の開発へ、タイPACEが14万m2を確保
  • シャープが買い戻し、旧本社地区のビルを139億円で
  • ドン・キホーテ関連会社が売却、武蔵小杉駅前の店舗ビル
  • 207億円で3物件を取得、ヒューリックリート
  • 梅田駅近くの延べ床2万m2、アクティビアが香港フェニックスから
  • 住友商事が土地380m2、ジョー・コーポレーションから
  • 東京海上の私募REIT、赤坂のオフィスを取得
  • 旧BIGI本社ビル、三菱地所レジがヒューリックから
  • 日本で500億円の投資計画、韓国系のブラックサ
  • 転売続きの飲食店ビル2棟、アルデプロが取得
  • 63億円で店舗底地を取得へ、日本リテールファンド
  • 松屋町筋のオフィスを売却、モルガン・スタンレー
  • いちごが取得、中洲近くでホテル3棟
  • 表参道駅近くの複合施設、ヒューリックが運用資産として
  • 81億5000万円で売却、日本製紙が都内6物件 ほか

売買事例一覧 110件

直近3号分は日経不動産マーケット情報のトップページまたは画面右側の「売買事例一覧」からご覧いただけます。過去の売買事例データは、日本最大級の事業用・投資用不動産取引データベース、DEAL SEARCH(ディールサーチ)に収録しています。

ダイジェスト――開発、戦略、経営、注目レポート

  • シンプレクスが私募REIT参入、住宅中心で上場REITとすみ分け
  • 私募ファンド市場が4年ぶりに拡大 ほか