東京都内にある募集面積1000坪以上の中・大規模物流施設では、2006年下半期の募集賃料が上半期に比べて4.3%下落した――。生駒データサービスシステム(IDSS)がまとめた「ウェアハウスマーケットレポート Vol.16」で、このような傾向が明らかになった。

 東京都内の中・大規模物流施設の平均募集賃料は、2006年下半期が1坪あたり5380円。上半期は5620円だった。このクラスの物流施設の募集賃料は、2005年上半期から下落傾向が続いている。IDSSは、首都圏で複数の大規模物流施設の開発が進行しており、需給動向の先行きに不透明感が広がっていることなどが原因とみている。

 一方、東京圏に立地している延べ床面積1万坪以上の物流施設の空室率は、2006年12月時点で5.1%の水準にある。前回調査(2006年9月)の8.1%と比べて、3ポイント低下した。首都圏では2007年~2008年に同規模の物流施設が10棟以上完成する予定で、今後、空室率が上昇する可能性もある。