タワー館(仮称)の完成予想図(資料:近畿日本鉄道)
タワー館(仮称)の完成予想図(資料:近畿日本鉄道)

 近畿日本鉄道は8月8日、大阪市阿倍野区に高さ約300mの超高層複合ビルを建設すると発表した。完成すると横浜ランドマークタワー(296m)を抜いて高さ日本一の超高層ビルとなる。総事業費は700億~900億円で、2014年の竣工をめざしている。

 建設地は、近鉄大阪阿部野橋駅に直結するターミナルビルの旧館部分だ。旧館を撤去し、タワー館(仮称)として建て替える。地上59階地下5階建て、延べ床面積約21万m2の規模で、低層階に近鉄百貨店、中層階にオフィスを配置する。高層階には客室数約400の高級ホテルの入居を予定している。オフィスフロアの延べ床面積は約6万3000m2、1フロアあたりの床面積は約3500m2だ。百貨店の営業面積は既存の新館部分と合わせて約10万m2で、国内最大の規模となる。

 さらに、屋上緑化や低層階の歩行者動線を整備し、地域の景観や回遊性を向上させる。外観デザイン設計はシーザー・ペリ氏(ペリ クラーク ペリ アーキテクツ代表)が手がける。

名称:阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)
事業費:約700億~900億円
所在地:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43(住居表示)
最寄り駅:近鉄大阪阿部野橋駅直結
面積:延べ床約21万m2
構造、階数(地上/地下):SRC・S造、59/5
事業主:近畿日本鉄道
外観デザイン設計:ペリ クラーク ペリ アーキテクツ
主用途:百貨店、オフィス、ホテル、美術館、展望台
竣工:2014年春(予定)