ティファニー銀座本店ビル
ティファニー銀座本店ビル

 銀座エリアで2006年10月以降に行われたビルや土地の取引件数を本誌が調査したところ、少なくとも57件の事例が確認できた。このうち銀座2丁目のティファニー銀座本店ビルや銀座5丁目の銀座東芝ビルなど4事例が、取得価格で100億円を超える高額取引となった。

 取引価格は上昇傾向にある。銀座に詳しい複数の不動産会社によると、2007年9月末時点における平均的な取引価格は、中央通り沿いが1坪あたり1億円~2億円、晴海通り沿いが6000万円~2億円、並木通りや外堀通りが5000万円~1億円程度の水準だ。全体的な取引価格は1年間で3~4割程度、高くなったとみられる。

 一方、開発を目的に中小規模のビルや土地を取得する動きも活発だ。これまで投資エリアとして目立たなかった銀座7~8丁目の中央通りの東南側に広がるエリアにも、ビル開発の波が広がっている。

(詳しい記事を10月20日発行の「日経不動産マーケット情報」11月号に掲載しています)