シービー・リチャードエリス(CBRE)の調査によると、東京圏の賃貸物流施設の空室率が2008年9月時点で14.5%となった。3カ月前に比べて3.5ポイント低下している。 調査対象は、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)にある延べ床面積1万坪以上の賃貸物流施設だ。

 東京圏にある物流施設の空室率は、2007年に1ケタ台で推移していたものの、2008年に入って急上昇した。物流施設の完成が相次いだことが原因で、6月時点の空室率は18%に達している。その後、新規物件の完成がなかったことに加えて、既存施設の空室が解消されたため、9月時点の調査では14.5%にまで低下した。ただし、東京圏では年内に複数の大規模施設が完成する予定だ。CBREは、次回の調査では空室率が再び上昇に転じる可能性があると指摘している。