プロスペクト・リート投資法人は10月8日、あおぞら銀行から50億円を借り入れる。期間は4カ月強だ。10月9日に期限を迎える同額の投資法人債のリファイナンスに充てる。

 金利はTIBOR(東京銀行間取引金利)プラス5%。借り入れにあたり、資産運用会社プロスペクト・リート・アドバイザーズの全株式に質権設定を行うほか、スポンサーである株式会社プロスペクト(本社:千代田区)代表のカーティス・フリーズ氏が個人で連帯保証する。

 投資法人は今後、官民出資で設立された不動産市場安定化ファンド(官民ファンド)から借り入れることを念頭に、あおぞら銀行からつなぎ資金を調達した。投資法人債のリファイナンスに備えて設立された官民ファンドの金利は、貸出先によって3カ月TIBORプラス1.5%~5.5%。約定弁済付きで3年以内に償還することになっている。

 今回の資金調達にともなう金融コスト上昇に伴い、投資法人は2010年1月期の1口あたり分配金予想を39.6%減額し、2862円に変更した。