日本銀行が10月30日に開催した金融政策決定会合で、REIT(不動産投資信託)買い入れ枠の追加が決まった。上限は1300億円で、従来枠の1200億円からは100億円の積み増しとなる。従来枠の未行使分を合わせた、買い入れ余力は200億円強となる。

 日銀は量的緩和策の一環として、資産買い入れ枠を11兆円増額し、91兆円とした。2013年末までに実施する。追加分の内訳は長期国債と国庫短期証券が各5兆円、社債が3000億円など。

 日銀は今回、政府と連名で「デフレ脱却に向けた取り組み」を発表。インフレ率1%の実現に向けて、歩調を合わせる姿勢を強調している。また、政府は同日、前原誠司経済財政担当相の下に、デフレ対策の一環として、不動産市場活性化に関する有識者会議を設置する方針も明らかにした。