特集 2018年の売買事例分析
売買高は再びマイナスへ、土地取引は活発化
金融危機以降、最高の売買高を記録した2017年から一転、2018年は再び2016年の水準に戻った。上場REITの物件取得は堅調な一方で、外資プレーヤーのビッグディールが減少し、売買高が伸び悩んだ。第2四半期(4月~6月)以降、特に減少傾向が見られ、市場は不透明さを増している。大規模開発用地や底地への投資など、土地取引は活発だった。
オフィス市況トレンド 成約賃料調査
虎ノ門が9年半ぶり上限3.6万円に、新大阪は半年で上限3000円アップ
本誌が四半期に一度、東京、神奈川、大阪のオフィスエリア28カ所を対象に実施しているオフィスビル成約賃料調査。今回は2018年12月末時点の結果だ。半年前と比べて賃料が5%以上の上昇利率を示したのは東京1カ所と大阪2カ所の合計3ヵ所だった。
オフィス市況トレンド 企業移転ニュース
文京ガーデンに太平洋セメント、住友化学が東京日本橋タワーへ
売買レポート
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- 三番町の延べ床9000m2、取得時の2倍弱、125億円で売却
- 店舗・オフィスビルを取得、外苑前駅近くで伊東屋
- 南青山の店舗ビル、メトロス開発が販売用に
- 東洋プロパティが九州で初投資、新築マンションをビーロットから
- 121億円で駅近くの店舗、ユナイテッド・アーバン
- 神宮前と川崎で計49億円、日本リテールファンドが取得
- 日の出駅近くのオフィスビル、プレミア投資法人が売却
- 新橋駅近くのオフィス、萬楽庵が一部自社利用
- 琵琶湖大橋近くの商業施設、サムティから双日商業開発へ
- 星野リゾート・リートが取得、運営会社はスポンサーが買収
- 総額97億円の資産入れ替え、いちごオフィスリート
- 120室程度のホテル、第一リアルターが開発へ
- 店舗やホテルなど3物件、大和ハウスリートが92億円で
- 築地のリニューアルビル、コスモスイニシアが売却
- プレミア投資法人が入れ替え、五反田で取得し新富町で譲渡
- 東京駅近くのビルを相互取引、東京建物と四谷ゼミナール ほか
売買事例一覧 143件
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ダイジェスト――開発、戦略、経営、注目レポート
- エスコンジャパンリートが2月上場、店舗と底地に投資
- 賃料上昇を許容するテナントが増加 ほか