先日、賃貸マンションの検索サイトの記事を書いた。マンションの地域や賃料、広さなど希望する条件を入力すると、地図が表示されて、ここに検索条件に合ったマンションがアイコンとして浮かび上がってくるのだ。アイコンをクリックすると、入居可能な部屋の賃料、間取り、面積などの概要が出てくる。そもそも、周辺地域の物件をまとめて地図上で一望できるのが便利だ。

 賃貸オフィスビルの物件検索でも、同様のサイトがある。なかには、Googleが提供する衛星写真と組み合わせて、希望の条件に合うビルを写真上にプロットしているところがあった。ビルの外観を動画で見せるサービスを採り入れているサイトもあるようだ。

 この先、インターネットで不動産物件情報を提供するサービスは、さらに便利になっていくだろう。現在、東京都心部では賃貸オフィスが逼迫(ひっぱく)しており、ビルのテナント募集情報をできるだけ早く知りたい、と考えている企業も多い。そこで、RSSと呼ばれる、ウェブサイトが更新したことを知らせるために開発されたフォーマットを活用することが考えられる。企業がRSSを閲覧する専用ソフトを使えば、物件情報サイトの更新状況をすぐに把握できる。募集ビルを早く知りたいというニーズに、ある程度、応えられるだろう。

 3月に、日経不動産マーケット情報編集部に配属になってから、主要オフィスエリアの賃料水準や、主なビルの成約価格の目安、テナント構成などを覚えるように努めている。ある取材の帰り道に、「オフィスの物件情報だけではなく、実際の成約価格水準やテナント構成といった詳細情報を手軽に一望できるサイトがあれば、多くの人に役に立つでしょうね」とデスクに話した。すると、「自分の頭の中の地図に、そういう情報が浮かび上がるようになってほしいな」と言われた。やぶ蛇だった。

(田村 嘉麿)