先日、渋谷区神南にある12カ月ビルが取引された。12カ月ビルとは、ユニークな名前だ。面白い名前と言えば、港区三田にバンザイビルがある。バンザイとはオーナーの名前なのかもしれないが、いずれにしろ何となく景気がいい。文京区でラブリービルという名前のビルを見つけた。女性社員に人気がありそうだ。

 ビルに名前を付けるのは難しい。一度聞いて、耳に残る名前がいいだろう。そのために、造語を考え出すケースもある。最近では、江東区の深川ギャザリアもその例だ。ギャザリアとは、「集まる」という意味のGATHERと、AREA(エリア)を足して、国や地方名を表すラテン語の接尾語IAをくっつけたそうだ。

 ある外資系企業と話していて、「ビルの名称を英語に翻訳した一覧表を作ってくれないか」と言われた。米国などの本社に移転先候補のビルを報告する際に、スペルが分からなくて困ってしまうケースがあるからだ。例えば「○○ピア」というビル。ピアは桟橋を意味する「PIER」かもしれないし、ユートピアをもじった造語だとすれば「PIA」になる。わざわざ、それだけを確認するために、オーナーに連絡するのも面倒だと嘆いていた。

 外資系企業にも分かりやすく、印象的な名前と言えば、千代田区にある富士ビル、日本ビルだろう。何となく、外資系企業のウケがいいような気がする。

(注)掲載後に読者から「バンザイビル」のバンザイは、オーナーの企業名「バンザイ(旧企業名:萬歳自動車)」であるとご指摘を受けました。

(徳永 太郎)