中之島ダイビル(資料:ダイビル)
中之島ダイビル(資料:ダイビル)

 ダイビルは2009年春の竣工を目指して、「中之島ダイビル」の建設に着工した。地上35階地下2階、延べ床面積約7万9000m2のオフィスビルで、高さは160m。関西電力の本社ビル跡地で建設が進んでおり、2008年度に開通する地下鉄中之島新線の渡辺橋駅(仮称)と直結する予定だ。

 建設予定地はダイビルと関西電力、関電不動産が共同で再開発している中之島3丁目地区にある。仮称は「中之島ダイビル・イースト」だったが、正式名称を中之島ダイビルとした。低層階を店舗、6階以上を賃貸オフィスとし、基準階では約1600m2の無柱空間を確保する。堂島川、土佐堀川に挟まれた立地を生かして、河川水を利用した地域冷暖房システムを採用する。

 計画地の西側にはロマネスク調のデザインで知られる1925年竣工のダイビル本館と新館があり、延べ床面積約4万7000m2の「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」として2012年度までに建て替える。当初は中之島ダイビルと中之島ダイビル・ウエストの延べ床面積を各7万m2程度にする予定だったが、計画を変更した。総事業費は、両ビルを合わせて約420億円と想定している。

 中之島では、大阪大学病院跡地の再開発や大阪市立近代美術館(仮称)の建設など、多くのプロジェクトが進行中だ。

ダイビルのウェブサイト

[開発の概要]
名称:中之島ダイビル
所在地:大阪市北区中之島3-5(地番)
最寄り駅:地下鉄中之島新線渡辺橋駅(仮称)直結
面積:延べ床約7万9000m2、賃貸床約4万8000m2
構造、階数(地上/地下):S・SRC・RC造、35/2
用途:事務所、店舗、駐車場
設計:日建設計
施工:鹿島、大林組
工期:2006年10月~2009年春