不動産関連のマーケティングを手がけるアトラクターズ・ラボ(本社:千代田区)は、2000年以降に分譲されたマンション5000棟を対象に、現時点で新築と仮定した場合の分譲価格を算出して提供するサービスを5月から始める。マンション価格が高騰するなか、周辺の成約事例の少なさから、開発用地の仕入れ価格や販売価格の設定に悩むデベロッパーは多い。こうした会社に対し、価格の判断材料を提供するねらいだ。

 中古マンションは新築マンションよりも数が多く、流通価格は市況を敏感に反映したものになっている。アトラクターズ・ラボはここに目を付け、仮に新築で分譲された場合に、いくらになるかを査定するシステムを開発した。年間の新築販売事例が1000棟程度であるのに対し、その5倍にあたる5000棟分の疑似新築価格を、サービスの開始時点で提供する予定だ。例えば、千代田区九段南2丁目のパークマンション千鳥ケ淵は、2003年に分譲を開始した時点では1坪あたり778万円だったが、4年後の現在、新築で販売した場合には約6割増しの1227万円になるという。

 価格算定のバックボーンにある中古マンションの流通データは2万7000件だ。うち1万件が成約事例で、残りの1万7000件の募集事例を使って成約データを補完する。データは四半期に6000件ずつ増やしていく予定だ。

 利用者は会員登録をしたうえで、インターネットでサービスの提供を受ける。駅を指定すると、その周辺にある物件の一覧やプロット地図を表示するしくみで、利用料金はひと月に8駅を検索する契約の場合、12万6000円。25駅の場合は26万2500円、50駅の場合は36万7500円……と、検索駅数に応じて上昇していく。スポット契約も用意しており、4駅を検索した場合は10万5000円に設定している。