千代田区丸の内地区の募集賃料の上限値が1坪あたり共益費込みで5万3333円になり、1998年7月以来、およそ9年ぶりに5万円を超えた――。社団法人東京ビルヂング協会が2007年1月に実施した「ビル経営動向調査」で、このような結果が明らかになった。

 同協会は東京ビルヂング協会の会員を対象に、1坪あたりの共益費込み募集賃料の上限値と下限値を3カ月ごとにまとめている。千代田区丸の内地区の上限値は、前回調査の2006年10月に比べて9333円上昇したことになる。23区全体では上限値が3万727円と1640円上昇し、下限値も1万9514円と580円上がった。

 23区平均の空室率は前回調査から0.1ポイント下落して、2007年1月時点で3.1%となった。2004年7月の6.9%から減少傾向が続いている。区ごとにみると、中央区と新宿区の空室率は下落し、千代田区と港区は若干、上昇した。