三菱地所は5月25日、英ロンドンでのセントラル・セント・ジャイルス再開発プロジェクトに参加すると発表した。イギリスの大手生命保険会社、リーガル&ジェネラルとのイコールパートナーシップによる共同投資で、オフィス、店舗、住宅からなる複合施設を開発する。事業費は総額約700億円で、うち半分の約350億円を三菱地所が負担する。

 開発地は、金融の中心地であるシティの西側に広がるウエスト・エンド地区にある。大英博物館近くのトッテナム・コート・ロード駅から徒歩2分の場所だ。劇場や飲食店が集まるコベント・ガーデン駅からも徒歩5分と近い。三菱地所とリーガル&ジェネラルは、延べ床面積5万5000m2、地上11階地下2階建てのオフィス・店舗棟と、延べ床面積11万m2、12階建てと15階建てからなる二つの住宅棟を建設する。著名な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が率いるレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップがデザインを手がけており、2007年9月の着工、2009年末の完成を予定している。

 三菱地所がロンドンで再開発を手がけるのは、2003年完成のパタノスター・プロジェクト、2007年11月竣工予定のボウベルズ・ハウス・プロジェクトに続く3例目。今後もロンドンで積極的に開発事業を展開していく考えだ。

[開発の概要]
名称:セントラル・セント・ジャイルス
開発主体:三菱地所、リーガル&ジェネラル
所在地:Central Saint Giles, London WC2
最寄り駅:トッテナム・コート・ロード駅徒歩2分
土地面積:約7900m2
延べ床面積:約5万5000m2(オフィス・店舗棟)、約1万1000m2(住宅2棟)
階数(地上/地下):11/2(オフィス・店舗棟)、12/0および15/0(住宅棟)
工期:2007年9月~2009年末
事業費:約700億円