ダヴィンチ・アドバイザーズは6月27日、同社が5月から実施しているテーオーシー(TOC)株の公開買い付けについて、1株あたりの価格を従来の1100円から、1308円に引き上げた。テーオーシーは、西五反田のTOCビル(東京卸売センター)をはじめ、TOC有明、浅草ROXなどを保有する不動産会社だ。

 ダヴィンチは7月18日の期限までに、すでに子会社を通じて取得済みの約10%を合わせて、テーオーシー株の50%超を取得することをめざしている。新たに設定した買い付け価格は、年初来高値の1230円、10年来高値の1260円をともに上回る水準だ。

 同社は発表の中で、公開買い付けの結果、テーオーシーの株式分布状況が東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する可能性を指摘した。この場合、テーオーシー経営陣が保有する同社株約30%の売却が困難になると述べて、経営陣が公開買い付けに応じるようにうながしている。

 東証は原則として、上位10者の株式保有割合が90%を超えた企業は即ちに、また75%を超えた企業は1年間の猶予期間の後に上場廃止するルールを定めている。