7月16日に発生した新潟県中越沖地震について、REIT(不動産投資信託)の運用資産への被害は軽微なものにとどまっていることがわかった。

 日本リテールファンド投資法人によると、イオン上田ショッピングセンター(長野県上田市)では、床面との段差が生じた中央エスカレーターと中央階段の使用を中止している。立体駐車場では泡消火器の配管が破断して水漏れが発生したものの、駐車場の使用においては問題がないという。施設は通常通り営業している。

 日本ビルファンド投資法人のNBF新潟テレコムビル(新潟市)は共用部壁面に軽微なクラックが発生したが、運用に重大な影響を与える被害は確認されていない。ケネディクス不動産投資法人のKDX新潟ビル(新潟市)では、地震発生後にエレベーターが停止したものの、すでに復旧済みだ。共用廊下のパーティション部分に軽微な損傷が見られたものの、大きな被害はなかった。

 これらのほか、ニューシティ・レジデンス投資法人、リプラス・レジデンシャル投資法人、日本ホテルファンド投資法人も、新潟市などで所有している運用資産に被害がなかったことを発表している。