アドバンス・レジデンス投資法人は10月10日、ポートフォリオ全体の地震PML(予想最大損失率)が9.28%から6.24%へと3ポイント低下したことを発表した。地震リスク分析を委託している損保ジャパン・リスクマネジメント(本社:新宿区)がPMLの評価システムを変更したことに伴う措置だ。
PMLが変わったのは運用資産の全39物件。うち27物件で数値が下がった。PMLが大きく下がったのは、東京都大田区にあるアルティス蒲田だ。以前の19.91%から6.36%と13ポイント以上下がった。中央区のアルティス東銀座も約 8ポイント低下している。見直しで数値が上がったのは12物件。三重県亀山市のグランドコート亀山は、11.94%から15.40%へと約3ポイント上昇した。
地震PMLは、50年に10%以上の確率で起こり得る最大規模の地震を仮定して、建物被害の補修費用を再調達(再建)費用に対する割合で示したものだ。