富国生命保険は2010年の竣工をめざして、JR大阪駅前にある大阪富国生命ビルの建て替えに着手する。建て替え後の高さは現在の4倍強にあたる133mとなる。延べ床面積は6万m2強になる見込みだ。
大阪富国生命ビルは大阪駅御堂筋口から徒歩3分、建て替え中の阪急百貨店と道を挟んで隣り合う角地にある。地上9階地下5階建て、延べ床面積約5万3000m2のオフィスビルで、1964年に竣工した。大阪駅とは地下街で直結している。
富国生命が、地下店舗のテナントとの立ち退き訴訟で和解したことから、計画が前進した。大阪市は2007年10月末の都市計画審議会で、国に対して都市再生特別地区として申請することを決めた。容積率を現在の800%から1600%に緩和して、建て替えを支援する考えだ。設計・施工は清水建設、企画は三菱地所が担当する。
ビルがある梅田地区では建て替えラッシュが起きている。2007年8月には毎日インテシオ、10月には梅新第一生命ビルディングが竣工した。2008年7月には西梅田の大阪サンケイビル跡地にブリーゼタワーが、2010年には阪急百貨店跡地に新梅田阪急ビルが竣工する。2011年には梅田北ヤードの開業を控えている。阪神百貨店や、大阪中央郵便局の建て替えも検討されている。
名称:大阪富国生命ビル(建て替え)
所在地:大阪市北区小松原町2-4(住居表示)
最寄り駅:JR大阪駅徒歩3分
面積:土地約3900m2、延べ床6万m2強
建築主:富国生命保険
設計・施工:清水建設
総合企画:三菱地所
工期:2008~2010年