FCレジデンシャル投資法人は2007年12月、ポートフォリオ全体の地震PML値(予想最大損失率)が9.09%から6.85%へと約2ポイント低下したことを公表した。
PML値を更新したのは運用資産の全20物件だ。このうち、港区にあるホテルのアバンシェル赤坂は、PML値の更新を発表した同日に特別目的会社(SPC)の株式会社赤坂ホテルマネジメントへ42億円で売却した。売却後の全運用資産のなかで数値が下がったのは12物件。港区にある賃貸マンションのフォレシティ六本木は13.14%から6.22%となり、約7ポイント下がった。一方、数値が上がったのは7物件だ。最も上昇幅が大きかったのは渋谷区のフォレシティ笹塚で、6.66%から8.95%へと約2ポイント上昇した。
今回のPML値の更新は、地震リスク分析を委託している損保ジャパン・リスクマネジメント(本社:新宿区)がPMLの評価システムを変更したことに伴う。地震PMLは、50年に10%以上の確率で起こり得る最大規模の地震を仮定して、建物被害の補修費用を再調達(再建)費用に対する割合で示したものだ。