三菱地所は2月4日、池袋のサンシャインシティを保有・運営する同名の会社に対して、株式公開買い付け(TOB)を実施することを決めた。三菱地所はサンシャインシティ株の32.23%を保有している筆頭株主だが、約139億円を投じて持分を追加取得し、合計で60%の保有をめざす。周辺地区での再開発を共同で進めることや、オフィス、商業施設の運営ノウハウ共有などを目的に掲げている。
買い付け価格は1株あたり1300円で、期間は2月5日から3月13日まで。株式会社サンシャインシティは非上場で、三菱地所を除く株式の保有割合は西武百貨店11.87%、みずほコーポレート銀行5.00%、三菱重工業4.22%などとなっている。
サンシャインシティはオフィス、商業施設、展示会場、水族館などの複合施設だ。総事業費約1900億円を投じて1978年に開業した。総延べ床面積は約58万6000m2。このうち高層棟のサンシャイン60は地上60階地下4階建て、高さ239m、延べ床面積約19万m2となっている。