高層棟の完成予想図(資料:清水建設)
高層棟の完成予想図(資料:清水建設)

 清水建設は2011年秋をめどに、中央区京橋2丁目の旧本社所在地で建設予定の高層オフィスビルに本社を移転する。地上22階地下3階建て、延べ床面積約5万1500m2の高層棟と、地上4階地下1階建て、延べ床面積約2800m2の低層棟を建設する計画だ。2009年4月に着工し、高層棟は2011年9月、低層棟は2013年2月の完成をめざす。

 清水建設は、港区芝浦1丁目にあるシーバンスS館を区分所有して本社を構えている。同ビルは引き続き所有・管理する。本社移転後の利用方法などの詳細は明らかにしていない。

 新ビルの計画地は地下鉄宝町駅から徒歩1分の場所にあり、高層棟の敷地が昭和通りに面している。高層棟にはオフィスのほか、災害時に防災拠点となる地域交流施設が入居し、低層棟には保育園を中心とする子育て支援施設が入る予定だ。

 高層棟の外装窓面には、約2000m2分の太陽光発電パネルを装着する。このうち約半分が、光透過タイプのパネルだ。昼光制御などの省エネ技術と組み合わせることで、昼間のオフィス部分の照明は太陽光エネルギーだけでまかなう。このほか、新たに開発する輻射(ふくしゃ)空調システムや、最新の壁面緑化技術などを導入する。


開発名:京橋二丁目の開発計画
所在地:中央区京橋2-16-1ほか(住居表示)
最寄り駅:地下鉄宝町駅徒歩1分
面積:土地約3940m2(高層棟約3000m2、低層棟約940m2)、延べ床約5万4300m2(高層棟約5万1500m2、低層棟約2800m2)
階数(地上/地下):22/3(高層棟)、4/1(低層棟)
用途:事務所、子育て支援施設、駐車場など
事業主:清水建設
工期:2009年4月~2011年9月(高層棟)、2013年2月(低層棟)