不動産デベロッパーのゼファーは7月18日、東京地方裁判所に民事再生手続きの申し立てを行った。負債総額は949億4800万円だ。

 同社は、分譲マンション販売と外部のファンドに向けた物件開発を柱に事業を展開してきた。2007年度までの3年間で、売上高を1279億円へと倍増させた。

 しかし、その後はマンション販売を巡る環境悪化に加えて、サブプライムローン問題の余波による銀行の融資引き締めなどに直面。「物件の売却予定先に資金が付かない事態などに見舞われた」(同社)という。2008年3月期決算の売上高は対前年比17%減の1091億円となった。

 今回、引き金を引いたのは、2006年11月にゴールドマン・サックスグループから買収したマンション・デベロッパー、近藤産業(本社:大阪市)の破たんだ。ゼファーは、5月13日の2008年度決算説明会で子会社の再建に自信を見せていたが、同30日には近藤産業が自己破産を申請。ゼファーは、この影響で142億6400万円の損失を計上した。その後は、資産売却や借入による資金調達を模索してきたが、結局は自主再建を断念した。

 ゼファー株の21%を保有する筆頭株主、SBIホールディングスは120億円の貸出債権を保有している。SBIは6月12日と7月18日、ゼファーへの貸付に対して十分な担保を確保していると発表した。