新飯野ビルの完成予想(資料:飯野海運)
新飯野ビルの完成予想(資料:飯野海運)

 飯野海運は2009年3月、千代田区内幸町2丁目にある飯野ビルの建て替え工事に着手した。約460億円をかけて、地上27階地下5階建て、延べ床面積10万4000m2のビルを建設する。完成は2011年6月を予定しており、ビルの開業は同年夏ころとなる見込みだ。

 新飯野ビル(仮称)の建設地は日比谷公園に面した場所にあり、完成後には地下鉄霞ケ関駅と直結する。建設にあたっては総合設計制度を活用し、250%の容積割増を受けた。完成後は地下1階~地上1階が店舗、4階~6階がホールとコンファレンス、7階~27階が賃貸オフィスフロアとなる。完成後に飯野海運のオフィスが入居するかどうかは決まっていない。

 基準階面積は2355m2(712坪)で、天井高は3000mmを確保する。外壁をダブルスキンとして、自然換気システムを採り入れる。設計・施工を竹中工務店が、設計監修と工事監理を日建設計が手がけている。ビルの完成後には、一部の地下店舗や公開空地の整備などの2期工事を予定している。すべてが完成するのは2014年11月となる。

名称:新飯野ビル(飯野ビル建て替え)
所在地:千代田区内幸町2-1-1(住居表示)
最寄り駅:地下鉄霞ケ関駅直結
面積:土地8027m2、延べ床約10万4000m2
階数(地上/地下):27/5
用途:オフィス、店舗、ホールほか
事業主:飯野海運
設計・施工者:竹中工務店
設計監修・工事監理:日建設計
工期:2009年3月~2011年6月(1期工事)