エートス・ジャパンは10月20日、MID都市開発(本社:大阪市)の発行済み株式総数の約80%を関西電力に売却することを発表した。2009年12月初旬にも売却する予定だ。株式売却後、MID都市開発とその子会社は関西電力グループの連結子会社となる。

 MID都市開発は1952年に松下興産として発足した不動産会社だ。関西圏を中心に、オフィスビルやマンションなどの開発・運用管理を手がけている。エートス・ジャパンがアセットマネジメントを手がけるエートス・キャピタル・アジアファンド(ACA)が2005年3月にMID都市開発に出資し、MIDグループの事業再編を進めてきた。2006年8月には、REIT(不動産投資信託)のMIDリート投資法人を上場させた。同投資法人の運用会社であるMIDリートマネージメントは、MID都市開発の100%子会社にあたる。

 関西電力はMID都市開発の買収によって、オール電化住宅の開発を促進する考えだ。