日本コマーシャル投資法人は10月30日、新スポンサーの選定を再び延期した。9月時点の発表では、10月末までにスポンサー候補の1社に対して独占交渉権を与える予定だった。結局、複数の候補先との協議を続けることになり、引き続き11月末までにスポンサーを決定する計画だ。

 投資法人は2009年3月に経営破綻したパシフィックホールディングス系のオフィス・店舗REIT(不動産投資信託)で、これまで新たなスポンサーの選定を進めてきた。当初は7月にスポンサーを決定する予定だったが9月末に延期、その後、候補企業からの提案を深く検証することを理由に再び延期していた。

 投資法人は今後、11月末までに資産運用会社の株式譲渡契約か、あるいは投資法人合併の基本合意書を結ぶことを目標に、候補企業との協議を継続する考えだ。