有明北3-1地区(11街区)
有明北3-1地区(11街区)

 住友不動産は臨海副都心の有明地区で、住宅や商業施設、オフィスなど総延べ床面積28万5800m2の複合開発に乗り出す。東京都と独立行政法人都市再生機構が12月16日、11万m2の所有地を住友不動産に売却することを決めた。価格は416億円。土地取得費を含めた総事業費は約1028億円の規模になる。2015年1月には建物の一部が開業する予定だ。

 建設地はゆりかもめ線有明駅近くにある有明北3-1地区(11街区)で、2011年3月までに引き渡しを受ける。湾岸道路や環状2号線、ゆりかもめ線に面した土地だ。道路を挟んで有明テニスの森と隣接している。

 マンションは2棟建設する。いずれも地上32階地下1階建てで、総戸数は合計で2000。延べ床面積は2棟合わせて19万6276m2の規模だ。保育施設も備える。商業施設は4階建て、延べ床面積5万7600m2、オフィスは地上7階地下1階建て、延べ床面積1万3013m2の規模となる。そのほかにイベントホールも建設する。

 東京都と都市再生機構は2008年8月に、土地の開発を手がける事業者を公募した。土地の最低売却価額を613億3316万3000円に設定していたが応札者が表れず、2010年3月まで応募期間を延長したものの不調に終わった。10月に最低売却価額を約390億円まで引き下げたところ、2者が応札し、住友不動産に決定した。

名称:臨海副都心有明北3-1地区(11街区)
買い主:住友不動産
売り主:東京都、独立行政法人都市再生機構
価格:約416億円
取引形態:所有権
所在地:江東区有明2-1-203ほか(地番)
最寄り駅:ゆりかもめ線有明駅徒歩2分
面積:土地11万188m2
取引時期:2011年3月まで(引渡)

●住友不動産の開発の概要
施設 延べ床面積 階数
(地上/地下)
開業
オフィス 1万3013m2 7/1 2015年1月
(一部開業)
商業 5万7599m2 4/0
住宅(2棟) 19万6276m2(2棟合計) 32/1
ホール 1万8819m2 1/0