2012年第2四半期(4月~6月)の東京における賃貸マンション市況は、春先の繁忙期が終了したことを受けて、低調に推移したエリアが目立つ。平均募集賃料は千代田、中央、港、品川、文京、目黒の各区で、前四半期に比べ、1坪あたり平均0.4%~2.9%の下落となった。

 こうしたなか平均賃料が上昇したのは新宿区と渋谷区。特にファミリー向けのラージタイプ住戸(おおむね60m2以上)の上昇が顕著で、渋谷区で+3.8%、新宿区では+2.6%とエリア平均を押し上げた。ただし、新宿区では新たに大型高級物件が市場に供給された影響も少なからずあるとみられ、同エリアの好不調を判断するにはもう少し時間を置く必要がある。

 募集戸数は前四半期比-30.2%の新宿区を筆頭に、千代田区で-8.7%、港区で-11.1%、渋谷区で-4.6%と都心区での減少が目立つ。一方で、繁忙期を経て募集減が予想された品川、文京、目黒、世田谷の各区では7.0%~13.2%の増加となり、需要以上に物件の供給が進んでいるもようだ。

 この調査で対象としたのは千代田、中央、港、新宿、渋谷、品川、文京、目黒、世田谷の各区にある賃貸マンションだ。投資需要が多い竣工後10年以内(2002年6月以降竣工)のRC造・SRC造物件をピックアップしている。賃貸住宅に関する調査・分析やコンサルティングを手がけるリーシング・マネジメント・コンサルティング(本社:港区)が調査を手がけた。

 各エリアの成約賃料水準や、名古屋・大阪の市況を含めた調査データの詳細はこちらで公開している(購読者限定)。