米国の大手資産運用会社、BlackRock(ブラックロック)は5月21日、不動産運用大手のMGPAの買収で同社と合意した。アジア・欧州で活動するMGPAを傘下に加えることで、BlackRockの不動産部門の運用資産総額は250億ドル(約2兆6000億円)規模に達する。

 ブラックロックは、株や債券を含め3兆9000億ドル(約370兆円、2013年3月末時点)を運用する業界大手で、従業員は1万人を超える。2009年には英バークレイズからETF(上場投資信託)のiSharesを買収するなど、業務の拡大を図ってきた。もとはBlackStone(ブラックストーン)の債券運用部門を源流とするブラックロックだが、不動産投資ではライバルに出遅れていた。

 一方のMGPAはシンガポールを本拠とする不動産専門の投資会社。以前はオーストラリアのMacquarie(マッコーリー) Bankの出資を受け、Macquarie Global Property Advisorsの名で活動していた。3月末時点のAUMは120億ドル(約1兆2000億円)。ドイツ語圏の資金を運用するアジア・スペシャル・ファンドのほか、オポチュニスティック型のMGPAアジアファンドIIIなどを通じて日本にも投資している。