玄海キャピタルマネジメント(本社:福岡市)は、オーストラリアや日本などのヘルスケア施設に投資するファンド運用会社に出資する。同ファンドは、2014年中にシンガポールREIT(不動産投資信託)市場への上場を予定している。

 ファンドの名称は、イージーヘルスケア・トラスト(Ezyhealthcare Trust)で、介護施設、高齢者用住宅、医療研究施設を投資対象とする。当初はオーストラリアの3億~4億豪ドル(約270億~360億円)の資産に、日本の施設を組み入れて上場する。3年以内に1000億円の資産規模をめざしており、1000億円の約半分を日本のヘルスケア施設で構成する考えだ。将来的には中国を含むアジア全域に投資範囲を拡大する。

 玄海キャピタルマネジメントが出資するのは、ファンドを運用するイージーヘルスケア・トラスト・マネジメント社(Ezyhealthcare Trust Management)。玄海キャピタルは日本でのヘルスケア施設の取得・開発業務を手がけるほか、ファンド上場後は日本におけるアセットマネジャーとしての役割も担う。既存施設に投資するだけではなく、イージーヘルスケア・トラスト・マネジメント社とともに日本やシンガポールから投資資金を誘致して、施設運営者の仕様に合わせたBuild to Suit型の開発も進めていく。

 上場先としてシンガポール市場を選んだのは、開発案件に投資できることや、複数の国の不動産に投資するファンドが上場していることが主な理由だ。玄海キャピタルの松尾正俊代表は今回の出資について「成長期待の著しいアジアにおいて日本の投資家の投資機会を探るとともに、優秀なオペレーターとのアジア展開も重要な戦略になる」と話している。

 玄海キャピタルは東京と福岡に拠点を持つ不動産投資運用会社。大規模オフィスビル、商業モール、ホテルなどで構成する約3000億円の不動産ポートフォリオを運用している。