目黒雅叙園
目黒雅叙園

 米LaSalle Investment Management(ラサール インベストメント マネージメント)が1月30日、森トラストから目黒雅叙園を取得した。投資家である中国投資有限責任公司(CIC)から、同物件のアセットマネジメントを受託したとみられる。価格は公表していないが、約1430億円との情報がある。

 2014年春にローンスターが実施した入札では、シンガポール政府投資公社(GIC)の落札が有力視されていたが決済に至らず、同8月になって森トラストが取得していた。当時の価格は推定約1300億円。玄関先の敷地所有権をめぐって創業家と前所有者、ローンスターの裁判が継続中だ。

 目黒雅叙園はJR目黒駅から徒歩3分の複合施設。結婚式場・宴会場として使われているホテル棟に加えて、オフィスビルのアルコタワー、アルコタワーアネックスを併設し、総延べ床面積は約15万6000m2に上る。

 世界有数の政府系ファンドとして知られるCICは、すでにシンガポールのGlobal Logistic Properties(GLP)と共同で日本の物流施設に投資。昨年の雅叙園の入札参加者としても名前が挙がっていた。


[物件の概要]
名称:目黒雅叙園
買い主:ラサール インベストメント マネージメント
売り主:森トラスト
価格:約1430億円(推定)
所在地:目黒区下目黒1-8-1(住居表示)
最寄り駅:JR・地下鉄目黒駅徒歩3分
面積:土地3万7301.33m2(一部借地)、延べ床15万5820.30m2(5棟合計)
構造:SRC・RC・S造ほか
階数(地上/地下):19/3ほか
用途:事務所、ホテル、式場、店舗
用途地域:商業
容積率:400%(法定)
竣工:1991年ほか
取引時期:2015年1月(引渡)


追加情報:2015年5月18日
価格情報をより詳細なものに更新した。