日本不動産ジャーナリスト会議はこのほど、建設費が坪50万円台の環境配慮型オフィスビル「ラゾーナ川崎東芝ビル」など5件を、第4回日本不動産ジャーナリスト会議賞に選出した。

 ラゾーナ川崎東芝ビルは、NREG東芝不動産が事業主となって2013年に完成した延べ床10万m2超の賃貸オフィスだ。開発に際して、テナントの支払い可能賃料を踏まえたうえで収益性を確保する低コストを志向。柱のある執務フロアを許容したり、建物をキューブ形状にしたりするなど、常識にとらわれない数々の発想を取り入れた。その結果、「100万円前後はかかる」という当時の環境配慮型オフィスビルの相場観を覆し、坪50万円台で建設した。

 日本不動産ジャーナリスト会議賞は、不動産ジャーナリストの視点から不動産業の発展に貢献した取り組みを表彰する制度で、プロジェクト賞と著作賞がある。第4回の受賞者は以下の通り。

<プロジェクト賞>
・建築費が坪50万円台という低コストの環境配慮型オフィスビル「ラゾーナ川崎東芝ビル」の企画・設計(NREG東芝不動産)
・多摩ニュ―タウン「エステート鶴牧4・5住宅」改修事業(長谷工リフォーム、エステート鶴牧4・5住宅管理組合、住宅金融支援機構)
・「柏の葉スマートシティ」の街づくり(三井不動産)
・「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」の街づくり(パナソニック、パナホーム)
<著作賞>
・『全国マンション市場40年史』(不動産経済研究所)