5月20日、港区のザ・プリンス パークタワー東京を舞台に不動産コンファレンス「MIPIM Japan(ミピム ジャパン)」が開幕した。初めての開催にもかかわらず、来場者数は千数百人規模に達し、国内はもとよりアジアで最大規模の業界イベントとなることが確実だ。国土交通省の全面的なバックアップのもと、大手デベロッパーや鉄道会社、建設会社、自治体などが集結。海外からの参加者も300人程度に達し、国際色豊かなイベントとなった。

 三井不動産の岩沙弘道会長のキーノートスピーチに始まった初日の講演プログラム。GIC(シンガポール政府投資公社)などの機関投資家も登壇し、対日投資やツーリズム、スマートシティ開発などについて約20のパネルディスカッションが開催された。21日木曜には、舛添要一知事や建築家の隈研吾氏による講演が予定されるほか、対米投資や中国への投資といったテーマで、前日とほぼ同数のセッションが開催される予定だ。不動産業界におけるデジタル革命を扱う午後のセッションには、グーグルの不動産アナリストなどが出席する。

 仏カンヌで毎年3月に開催される本家MIPIM(関連記事)の流れを引き継ぎ、国内系のイベントには見られない華やかな演出が目を引く。20日夕方のパーティーでは、歌手小野リサさんのボサノバが大宴会場にこだました。当日の様子を収めた写真は事務局の公式Flickrアカウントに多数掲載されている。またTwitterのハッシュタグ#mipimjapanでは、来場者からのコメントや写真をチェックできる。


訂正 2015年5月21日
最後の写真のクレジットに別人の名前を掲載していましたので修正しました。