2011年9月に創設10周年を迎えたJ-REIT(不動産投資信託)市場は、不動産の「最後の買い手」として約8兆円の運用資産を取得し、不動産投資市場における存在感を高めるとともに、豊富な情報開示を通じて市場の透明化に大きく貢献してきた。一方、今後の10年を展望した場合、克服しなければならない課題も残る。時価総額を現在の3兆円から3倍の10兆円へ拡大することをめざし、J-REIT市場10年の軌跡を振り返るとともに、50年以上の歴史を持つ米国REIT 市場の発展に学び、市場成長に求められる要件について考察した。