東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の2012年6月末時点におけるオフィス空室率は、対前月比+0.03ポイントの9.43%と3カ月連続で悪化したが、その悪化は小幅にとどまった。新築ビルの成約が進んだ一方、既存ビルの解約が相次いでいる。新築ビルの空室率は、新築ビル5棟(合計延べ床面積約4万9000坪)が高稼働率で竣工したため、同-2.79ポイントの36.37%となった。既存ビルの空室率は、統合や新築ビルへの移転に伴う解約の影響が見られた一方で大型成約もあったことから、同+0.07ポイントの8.49%と小幅な悪化にとどまっている。