全国13都市オフィスビル市場は2012年第2四半期、企業マインドの高まりからハイグレードビルへの需要が堅調に推移した。全国では空室率の改善基調が続いている。一方、東京では5棟のグレードAビルを含む17万坪と2003年以来の大量供給があり、東京グレードA空室率は対前期比+3.9ポイントの10.3%に達した。ただし、需要も大きく刺激されて5年ぶりに6万坪超の新規需要が創出され、坪あたりの想定成約賃料は同+100円の2万9900円と微増、底打ちの兆しが見られた。また、一部都市ではテナントの志向する高機能ビルの空室在庫が希少化している。