2011年のアジアの不動産投資総額は、北米を上回る3兆9000億米ドルとなった。為替変動を除くと対前年比は+13%で、欧州の同+8%や北米の同横ばいより高い成長率を記録している。2012年も、開発案件の竣工が不動産ストック増加に寄与して増加する予測になっている。地域別では、中国が引き続き地域内のけん引役を担っており、台湾やシンガポールが小規模市場ながら中国を凌ぐ成長率を記録した。アジアは流動性比率が4%と他地域より高い。ただし他地域とは異なり、取引の過半が土地取引だ。またユーロ圏崩壊の予測シナリオにおいても、アジアのオフィス市場への影響は他地域に比べて軽微となっている。