都心5区の大規模オフィスビルの空室率は2012年7月、対前月比-0.29ポイントの6.92%と5カ月ぶりに低下した。新規供給がなく、千代田区でまとまった規模の現空床が解消されたことが寄与した。2011年末から続いた大量供給がピークアウトし、新規供給による空室率上昇圧力も除々に弱まる見込み。現空面積は33万5403坪と依然高水準だが2カ月連続で減少、需給バランスは改善傾向にある。募集賃料は2012年5月まで4カ月連続で上昇していたが、6月~7月は2カ月連続で低下、底打ちへの期待は一歩後退した格好だ。募集面積は5カ月連続で減少、2012年5月以来の70万坪割れとなっている。