2012年末時点で年金・保険・投資信託などの投資運用資金は85兆2000億ドルに達している。運用先を求めて世界を巡る多額の投資資金は、微妙な均衡が崩れた場合、国際金融市場を通じて各国経済や市場に影響をもたらすことになる。このため、各国市場はこれに対応した多様な投資機会の創造に挑戦していく必要がある。特に、現状では平均で世界の年金運用ポートフォリオの数%に満たない不動産投資市場は、今後どれだけの役割を担えるのだろうか。従来概念の不動産投資だけではなく、社会資本の更新・改修事業や災害対策、省エネ・新エネルギー事業、量子物理学や生命科学に関連したビジネスなどを通じて、多様で様々な投資ニーズに応えられる運用や手法の創造に向けた取り組みが重要課題だ。