2013年第3四半期(2013年7月~9月期)の大型マルチテナント型物流施設の空室率は、首都圏で前期比+1.6ポイントの4.3%と4カ月ぶりに上昇した。第3四半期竣工の4棟のうち2棟は計画段階からテナントが確定し、日本最大級のロジポート相模原も当初の見込み通りの稼働率約60%で竣工した。需要面積は2004年の調査開始以来3番目の高水準となっている。特に埼玉県三郷市と千葉県柏市のエリアではまとまった募集空室がほとんどない。実質賃料は契約更改時だけではなく新規契約時もやや上昇基調で、大型開発があった相模原・厚木エリアでさえ従来水準を維持している。今後も需要の勢いが持続し、供給がピークを迎える2014年第1四半期でも空室率は9%台にとどまる予想だ。