札幌に関し、今後のオフィス供給や人口流入、経済成長率などを考慮してオフィス需給を見通し、これを基に2020年までのオフィス賃料を推計した。この結果、賃料は2013年~2015年に上昇し、その後2019年までは下落するが、2020年には経済の回復と人口要因および需給サイクルから再び上昇に転ずるという予測になった。2015年までの上昇幅は、標準シナリオで2013年比+21.5%、楽観シナリオで同+29.9%、悲観シナリオでも同+13.7%となっている。この時期の上昇は、2012年~2013年の下落に対する反動もあると考えられる。その後の賃料下落を経た2019年の水準は、標準シナリオで同+7.5%、楽観シナリオで同+20.9%、悲観シナリオで同-6.5%となった。再上昇後の2020年の賃料は、標準シナリオで同+16.1%、楽観シナリオで同+29.9%、悲観シナリオで同-1.0%だ。