2014年におけるアジア投資家の対外不動産投資は前年比+23%と伸び、過去最高水準の400億ドルに達した。台湾や中国の保険会社、中国のデベロッパーなど、これまで見られなかったプレイヤーが登場し、不動産市場への資本流入が加速している。2013年は世界の5都市に全投資の60%が集中したが、2014年はこの比率が39%に低下。アセットタイプ別でもオフィスの比率は低下し、ホテルや物流施設などへの比率が増えている。最大の投資先は引き続きEMEA地域(欧州、中東およびアフリカ)だが、同地域への投資額は前年比+1%の137億ドルとほぼ横ばいだった。一方、米州は同+20%、太平洋地域は同+33%、アジア地域(投資家の自国以外)は同+58%と、いずれも大きく増えた。アジア地域では日本が最大の投資先で、中国が続いている。