品川駅・田町駅周辺ではJR山手線の新駅やリニア新幹線など大型開発プロジェクトが目白押しで、オフィスなどの開発計画も多数ある。その目玉が複合施設5棟、高層マンション3棟が建設予定のJR車輌基地(品川駅と田町駅の間にある約13haの敷地)の開発だ。これら開発により東京のオフィスの重心は、かつて新宿(西)から東京(東)へシフトしたように、東京(北)から品川(南)へシフトする可能性がある。一方、オフィスの大量供給は、エリア内の優勝劣敗の進行、他エリアの空室発生を生じさせる可能性がある。しかし、品川-田町間の大量供給は、旺盛な需要を背景として数年で吸収可能と、われわれはみる。成功の条件は、同エリアの従来集めてきた産業(製造業・情報通信業)以外の産業や外資系の企業を誘致できるかにかかっている。