2015年3月における都心5区の大規模オフィスビル市場は、空室率が前月比-0.19ポイントの3.82%となった。前月に6カ月ぶりの上昇となったが、3月は再び低下している。現空面積も同-687坪の20万327坪と減少した。坪あたり募集賃料(共益費込み)は同-9円の1万9411円と2カ月連続の微減だ。前年同月比でみると6カ月連続の上昇で、上昇サイクルが定着しつつある。新規供給が低水準にとどまるなか、既存ビルは底堅い需要を背景に空室床解消が進む。一方、新規ビルは募集条件が周辺既存ビルより高い場合が多く、空室床解消に時間を要する傾向もみられる。