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 「思っていたのと違う!」とSNSで話題沸騰となった東京タピオカランド。このたび予定通り1カ月の営業期間を終えて閉園しました。期間中はコンテンツや運営に批判が集まりつつも、逆にそれをネタにしようとする人も多く、結果的に3万人を超える来場者を集めました。良くも悪くもSNS時代を象徴するひとコマになったといえるでしょう。

 その東京タピオカランドが出店していたのは、原宿駅前のjing(ジング)です。ヨドバシホールディングスが2018年~2021年の期間限定で開設した商業施設で、サニーサイドアップと電通が一括賃借。短期出店でテストマーケティングやプロモーションを行いたい企業の受け皿として運営しています。SNSでの情報拡散を視野に、こうした「ポップアップストア」を期間限定で出店するニーズは増加しており、店舗賃貸市場にも影響を与えつつあります。日経不動産マーケット情報2019年10月号では、その事情に通じたCBREに最新の状況を解説してもらいました。今後の市場動向を占う材料としてご覧ください。

 消費増税やあちらこちらで頻発する国際摩擦を背景として景気減速懸念が高まっていますが、東京のオフィス市況は引き続き好調を維持しています。10月号に掲載した「新築オフィスビルの稼働率調査」によると、2017年10月~2020年10月竣工の大規模新築ビル56棟の加重平均稼働率は90%。竣工済みビル36棟のうち32棟は満室で、未竣工20棟のうち12棟もすでに満室となっています。10月号ではビルごとに稼働率を紹介していますので、ぜひ本誌でご確認ください。

 売買レポートは、三井不動産がユニゾ不動産から取得した日本橋堀留町のオフィスビルや、ヒューリックが外資系ファンドから取得した府中の大型ビル2棟、米アンジェロ・ゴードンが売却した勝どきのオフィスビルなど、23件を収録。これらを含む取引137事例を一覧表にまとめています。

 なお、2002年の創刊以来の取引データは「ディールサーチ」で提供しています。REITの運用実績データなども収録していますので、トラックレコードをお探しの際はぜひ利用をご検討ください。

三上 一大