神戸製鋼所は4月27日、子会社である神鋼不動産の株式75%を約740億円で売却すると発表した。7月1日に東京センチュリーが70%、日本土地建物が5%を取得する。残り25%は引き続き神戸製鋼が保有し、3社が協働して神鋼不動産の業容拡大と企業価値向上をめざす。

 神鋼不動産は、神戸製鋼の不動産部門を分割する形で2005年に設立された。「ジークレフ」などのブランドで分譲マンション事業を展開するほか、不動産賃貸、売買仲介、リフォーム、保険代理業なども手がけている。2017年3月期の連結売上高は372億円。連結総資産は1141億円、連結純資産は513億円だ。

 品質検査データ改ざん問題に揺れる神戸製鋼は昨年来、資産リストラの一環で神鋼不動産の売却を進めていた。なお、新たに親会社となる東京センチュリーは東証一部上場のリース会社で、伊藤忠商事や日本土地建物、みずほ銀行などを株主に持つ。不動産分野を、航空機、船舶、環境・エネルギーと並ぶスペシャルティ事業における4本柱の一つと位置付け、取り組みを強化している。今後、神鋼不動産のプラットフォームも活用し、事業機会の拡大や出口戦略の多様化などを図る。