現在の池袋保健所
現在の池袋保健所
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池袋保健所の位置図(資料:豊島区)
池袋保健所の位置図(資料:豊島区)
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 豊島区は2018年10月、同区東池袋1丁目にある池袋保健所移転跡地活用事業のプロポーザル公募を開始した。土地面積は609m2。区が提示する最低売却価格は30億円、目標売却価格は40億円。10月19日と20日に現地見学会を実施する。11月26日から30日まで応募を受け付け、2019年3月末に優先交渉権者を決定する予定だ。

 池袋保健所はJR池袋駅東口から徒歩4分、2020年7月の全体開業をめざして建設中のハレザ池袋の南側の街区に位置する。同街区では新区民センターの建設も進行中だ。斜め前には中池袋公園があり、周辺は飲食、物販店舗ビルなどが密集する。土地は容積率800%の商業地域に指定されている。豊島区は、ハレザ池袋との連続性と一体感の確保、周辺商業施設と連携したにぎわいづくりなどを提案に求めている。

 現存する池袋保健所の建物は地上7階地下2階建て、延べ床面積4060m2で1998年に完成した。売却は土地と建物を一体とし、2019年秋の保健所移転後、2019年11月に売買契約締結、その後物件引渡となる。

 契約上の条件として、所有権移転から5年以内に提案内容に基づいて開業することとし、10年以内の用途変更を禁止している。また、ハレザ池袋が全体開業を迎える2020年7月から東京オリンピック・パラリンピックが終了する同年9月6日までを特定活用期間と定めており、その期間までの池袋保健所の解体工事を禁じ、期間中の既存建物活用提案を求めている。

 池袋保健所は、東池袋4丁目の造幣局東京支局跡地に仮移転した後、2024年度に完成予定の南池袋2丁目C地区の再開発ビルに移転する計画だ。