2019年に本誌が報道した約1700件の売買事例から、大型不動産取引をランキング形式で紹介する。ドイツ大手保険会社の対日投資を抑えて第1位となったのは、虎ノ門二丁目再開発の保留床をデベロッパー6社が取得した事例だ。
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[限]虎ノ門再開発、新日鉄興和・第一生命など6社が保留床
新日鉄興和不動産、第一生命保険、関電不動産開発、東京ガス都市開発、九州旅客鉄道、大成建設の6社は、虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業の業務棟の保留床を取得する。価格は非開示だが、千数百億円に上るとみられる。
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[限]独アリアンツが日本の賃貸マンションを1290億円で取得へ
独Allianzの不動産運用会社、独Allianz Real Estateは、日本の賃貸マンション82棟を取得する。総投資額は11億ユーロ(約1290億円)だ。
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メープルツリー物流ポートフォリオ
ブラックストーンは2019年7月、物流施設6棟をメープルツリーから取得した。6物件を取得した際、合計価格は1000億円を超えた。
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[限]神宮前タワービルを取得、ヒューリック
ヒューリックは、渋谷区神宮前1丁目の神宮前タワービルディングを取得した。賃貸ビルとして中長期的に運用していく。
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[限]香港ガウ・キャピタル、840億円で青山ビルを取得
香港の大手不動産ファンド、ガウ・キャピタル・パートナーズは、地下鉄青山一丁目駅に直結した大型オフィスビル、青山ビルヂングを取得した。価格は840億円。売り主は米グリーンオーク・リアル・エステートだ。
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[限]ヒルトン東京お台場を624億円で取得、ジャパン・ホテル・リート
シンガポールSC Capital Partners系のジャパン・ホテル・リート投資法人は、東京湾岸の四つ星ホテル、ヒルトン東京お台場を取得する。売買価格は624億円に上り、国内REITが保有するホテルとしては最高額となる。
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[限]武田薬品の21拠点、グリーンオークが500億円超で取得
米グリーンオーク・リアル・エステートは、武田薬品工業と子会社の武田薬品不動産から大阪本社ビルなど21物件を取得する。価格は500億円超とみられる。
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[限]小田原のアマゾン物流施設、ケネディクスがブラックストーンから
ケネディクスのSPCとみられる特定目的会社は、神奈川県小田原市にある物流施設を取得した。売り主はブラックストーン・グループとみられる。SPCにはTIAA(全米教職員年金保険組合)の不動産投資部門であるNuveen Real Estateが、韓国の機関投資家とともに投資した。
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[限]ラサールが大阪で14万m2の物流施設、傘下REITに優先交渉権
米ラサール インベストメント マネージメントは12月27日、SPCを通じて大阪・南港の咲洲(さきしま)にある物流施設を取得する。傘下のラサールロジポート投資法人が将来の物件取得へ向けた優先交渉権を確保する。
1位【1000億円台半ば】 虎ノ門二丁目地区再開発保留床
2位【計約1290億円】 ブラックストーンの住宅ポートフォリオ
3位【計約1000億円】 メープルツリーの物流施設6物件
4位【900億円弱】 神宮前タワービルディング
5位【840億円】 青山ビルヂング
6位【624億円】 ヒルトン東京お台場
7位【計500億円超】 武田御堂筋ビルなど21物件
9位【約400億円】 アマゾン小田原フルフィルメントセンター
10位【約375億円】 レッドウッド南港ディストリビューションセンター2
過去のランキング記事
<訂正:2019年12月29日>
取引時期に基づいて9位と10位の内容を見直した。