世界のREIT(不動産投資信託)による海外不動産投資状況をまとめ、J-REITが今後、海外不動産投資を実施していく際の示唆を探った。その結果、以下の5点が浮かび上がった。(1)米国、欧州、豪州、シンガポール、香港に上場するREITが主に海外不動産投資を実施している。(2)グローバルREITによる海外不動産投資の内容は運用主体や投資用途により千差万別だ。(3)運用主体には内部運用や開発が認められているREITも含まれ、日本との構造の差に留意することが必要。(4)セクター別には商業施設、物流施設、特殊用途(個人倉庫、データセンター)、ホテル、ヘルスケア施設などのセクターでREITによる海外不動産投資が多くみられ、オフィスや賃貸住宅の事例は限定的。(5)海外不動産投資にかかわるリスク(為替リスク、財務リスク、土地勘の差異)に対する充分な配慮が必要だ。