調達資金の使途が環境改善効果のある事業に限定されている債権である「グリーンボンド」を発行している10投資法人は、REITのなかでもESG(環境・社会・ガバナンス)に関してトップレベルの取り組みをしている。グリーンボンドの発行は、ESGの取り組みにおける「応用編」であり、環境を意識した不動産の運用を日々行っている証左となる。投資家がESGに関して投資対象などをスクリーニングする際、GRESB(Global Real Estate Sustainability Benchmark)レーティングやESGレポートの内容なども参考になるが、今後はESGの上位ファクターとしてグリーンボンドが注目されるようになるだろう。